次のモスクワ市下院議員選挙で活用される予定のブロックチェーン電子投票システムのテストが2019年7月11日に行われ、システムにいくつかの問題があることが明らかになった。

ロシア大手ニュースメディアがモスクワ市IT部門の広報からの情報として2019年7月12日に報じた。今回のテストは、モスクワ議会センターで学生会の会長選挙を通じて行われた。

モスクワIT部門の代表者によると、今回のテストでは、問題やエラーあるいは理解できない事象を抽出しシステムを改善するため、本番に近い状態で実施されたという。

テスト中に確認された問題の1つは、投票が終了する数時間前でもその結果をオンラインに公開もしくは印刷ができるというエラーだった。

エラーが確認された時点で既に学生の75%が投票していたが、残りの学生はエラーに気づかずに投票終了までに投票したという。またすべての投票はブロックチェーンに保存され、20時以降に正しく復号できたという。

エラーの理由については、システムが投票前も含め12時間以上連続して動作しており、エラーを防ぐネットワーク設定が適切に行われていなかったためであるとされる。

テスト中には他にもいくつかの問題が発見されたが、表面的な問題ではなく専門家以外は誰も気付かなかったという。

IT部門の副責任者アルチョム・コスティルコ氏によると、今回のようなパブリックテストは問題を特定するため、特別に設計されているという。

同氏は今回のテストの詳細について、このように付け加えた。

「ブロックチェーン電子投票システムの開発には当初からオープンに取り組んできており、今後もそれを変えるつもりはない。ユーザーデバイスを使用したブロックチェーン電子投票システムは複雑なエンジニアリング作業だ。逆に何もエラーが起こらないことはおかしいとも言える。」

ブロックチェーン電子投票実験は、2019年9月8日に開催されるモスクワ市議会議員選挙の3つの選挙区で実施される予定だ。

今回のエラーを踏まえ、ブロックチェーンを活用した電子投票は実現するのか引き続き注目したい。

http://www.interfax-russia.ru/Moscow/main.asp?id=1046531&sec=1664