
アップルの共同創設者であり、エンジニアの間では「ウォズの魔法使い」と親しまれている、スティーブ・ウォズニアック(本名:Stephen Gary Wozniak)氏がマルタにエネルギー効率化を目的とするブロックチェーン企業を設立した。
スティーブ・ウォズニアックは、マルタで開催されているブロックチェーンカンファレンス「デルタサミット」で、ブロックチェーンベースのエネルギー企業「エフォース(Efforce)」に出資、その設立に参加したと発表。同社はブロックチェーンの技術で、エネルギー効率を改善する企業として、環境問題の解決を目指している。
スティーブ・ウォズニアック氏と共同で設立したヤコポ・ヴィセッティ氏(Jacopo Visetti)再生可能エネルギーや環境分野の専門家だという。
同社をマルタに設立理由については、「政府による積極的に支援する意思と好意的な規制の雰囲気」と述べた。
また、「マルタには以前から住みたいと思っていた」と付け加えた。
さらにブロックチェーンに関しては以下のように述べた。
「個人が習慣を改めなくてもブロックチェーンの技術で、エネルギー消費の方法を改善し、消費電力を減らすことができる。またブロックチェーンは既存のサーバーよりもはるかに安全である。」
ウォズニアック氏はブロックチェーンを多くの分野で様々な活用ができる「IT革命の核心技術」と評価し、今後10年以内に可能性が発揮されるものと予想している。
TwitterのCEOでありビットコイン投資家でもあるジャック・ドーシー氏が
「仮想通貨が世界金融で米ドルの支配的地位を占め、支払い手段としての主要なグローバル通貨になり、ビットコイン(BTC)が2028年までに国際通貨になるだろう」
と以前に発言したことに対し、ウォズニアック氏はビットコインの長い間ファンであり、ビットコインや暗号通貨については以下のように述べている。
「ジャック・ドーシーの発言を買っている。必ずしもそれが起こるとは考えていないが、そうなって欲しいと純粋に思っている。」
2018年10月には、初期段階のブロックチェーン技術や関連サービス企業に投資するブロックチェーン専門のベンチャーキャピタル「エクウィグローバル(EQUI Global)」も設立している