台湾のエンターテイメント系スタートアップ企業であるSELF PICKが手がけるブロックチェーンをテーマにした映画「聖人大盜(The Last Thief)」は、ブロックチェーンテクノロジーの背景にある概念と現在の資本主義構造との対立をスクリーンに描いた作品だ。

2019年7月18日に「聖人大盗」の予告編を発表され、SELF PICKによると10月18日に台湾全土で公開予定だという。

今回の映画は、エリック・ツァンなど香港の実力派俳優陣に加え、著名な映画製作者と数々の受賞歴のあるプロデューサーであるイェ・ルーフェン氏(Yeh Jufeng)が監督を務めるという。内容は、資本主義市場での商業戦争を描いており、ブロックチェーンテクノロジーの影響、現在の資本市場の管理・運営における困難と新たに直面する課題を巡るものだ。

「聖人大盗」のディレクターであり、SELF PICKの創設者である徐嘉凱(Xu Jiakai)氏は、「今回の映画は台湾での公開後も、アジアの他の地域での公開も行う予定である」と語った。

また「10月にはゴールデンホースアワード(金馬賞:台湾映画界最大の賞)において、続編に関するプロジェクトと香港や東南アジアを含むアジア太平洋地域におけるパートナーを発表する」と述べた。

これは、アジア映画業界がブロックチェーンの概念と映画を組み合わせ、エンターテイメント市場に参入した初の試みになる。

作中では、「カップトリック(カップ・アンド・ボール:カップを使ったマジック)」を用いて現在の資本市場とブロックチェーン市場における透明性と不透明性の違いなどを説明する。BTCとブロックチェーン技術を使用して、社会は「お金」に対する理解とその矛盾を正していく。

SELF PICKはブロックチェーンのイノベーションプロジェクトを行う企業だ。映画という投入型エンターテイメントを通して、業界と社会とのシナジー(相乗効果)を育もうとしている。

また、チケットと交換できるERC-721をベースにした「SELFトークン(SELF TOKEN)」 も発行され、このトークンは現実に映画の中での消費シーンを体験することができるという。映画のチケットとも交換できる可能であり、このトークンは決済およびこれから登場するアプリケーションを含むさまざまなアプリケーションで使用することができる。トークンを持ってる数は、プロットデザインの話し合いなど、その所有者が映画に参加できるインタラクションの度合いを示すという。現在はSELF PICKが手がけるバーのみで決済が可能だ。

今後、DApps(分散型アプリケーション)のリリースを発表予定であり、2019年8月上旬にはトークンエコシステムの発表及びアプリのβ版を開始、同年9月18日には視聴者と参加者が使用できるようになり、映画のグッズの支払いなど可能になるという。

https://www.blocktempo.com/self-pick-release-iswt-trailer/