フィリピン最大の商業銀行であるユニオンバンクが、フィリピンの銀行としては初めてシンガポールからフィリピンへのブロックチェーンを活用した送金に成功した。

送金試験は6月27日に実施され、トークン化された法定通貨を用い、シンガポールのOCBC銀行からフィリピンの地方銀行であるCantilan銀行の口座保有者へ送金が行われた。

今回の送金試験ではフィリピンのユニオンバンクとシンガポールのOCBC銀行が共同で取り組んだ。技術的な面ではユニオンバンクの「UBX’s i2i」と、ロンドンの企業が開発する「流動性管理および国際決済プラットフォーム」を活用し、それぞれの特徴を生かすことで実現したという。

ユニオンバンクのCEOエドウィン・バウティスタ氏は、今回の成功に自社プロダクトが貢献していることを強調し、以下のように話した。

「フィリピン側でこの取り組みを成功させたブロックチェーンベースのプラットフォームであるi2iは、現在ユニオンバンクのフィンテック子会社であるUBXにより管理、運営されている。さらにユニオンバンクが支援するPHXがフィリピンで間もなく正式にローンチされる。PHXのトークン通貨の作成および導入事例がこの試験運用を成功させた。」

PHXは、フィリピン中央銀行(BSP)の承認を得て、ユニオンバンクが主導するステーブルコインだ。ユニオンバンクが保有するフィリピンペソに裏付けされる。

i2iは地方銀行同士、またユニオンバンクへ接続するブロックチェーンベースのプラットフォームだ。

現在、金融システムとして大手銀行から遅れを取っている地方銀行は、i2iを通じて付加価値サービスへのアクセスが可能となる。それによりBaaS(Banking as a Service)プラットフォームを構築することにも繋がる可能性がある。

i2iプラットフォームは、ブロックチェーン技術を通じて地方銀行を国内の主要金融ネットワークに接続することで、何百万という銀行口座を持たないフィリピン人を金融システムに取り込むことを目指しているという。

ソ ー ス: https://www.theonlinecitizen.com/2019/07/23/unionbank-is-the-first-bank-to-use-blockchain-based-remittance-from-singapore-to-philippines/