福岡を拠点とする株式会社グットラックスリーは、株式型クラウドファンディング「FUNDINNO」において、ブロックチェーン技術を進化させ、バーチャル世界に新たな経済圏を創る開発費の一部として、1,000万円の資金調達を完了した。

アプリ開発やゲーム開発を手掛けている企業だ。ゲームに関しては、「さわって!ぐでたま」シリーズが累計400万DL、「エアリアルレジェンズ」が累計200万DLを突破するなどの実績がある。

そして、同社は得意とするゲーム開発の中で「ブロックチェーン技術とエンターテイメントの融合」に目をつけた。これにより、ブロックチェーン技術を活用し、ゲームやエンターテイメントコンテンツを創っていくことで、遊びに消費した「時間」「お金」「情熱」を資産価値に変え、「遊び」が経済活動に変化する仕組みを創ろうとしている。

従来のゲームは、「運営元の不正」「換金性」「資産(データ)の維持」「ユーザー間の取引」などの利便性に欠けていた。しかし、ブロックチェーン技術の特徴を生かしたブロックチェーンゲームは、非中央集権のシステムにより不正が困難、ゲーム内で暗号通貨を利用しているので換金性も配備、ゲームがなくなることがあってもアセット(資産)は残留、獲得したアイテム等をユーザー間で売買取引が可能となり、利便性が格段に向上する。

その第一弾として、2018年にはブロックチェーンゲーム「くりぷ豚(トン)」をリリースした。「くりぷ豚」は、ゲーム内で豚を買い、配合させながらオリジナルの豚を育てていくゲームである。世界に一頭しかいない、オリジナルの豚を育成することが可能であり、育てた豚を売却し、得た資金で新しい豚を買うことも可能だ。

既に、2.1万DLされており、豚の最高取引額は約100ETH(約160万円)で販売されるなどユーザー間で盛り上がりを見せている。

■コンテンツ開発のためのプラットフォーム「RAKUN(ラクーン)」

そして同社は、ブロックチェーンを利用したコンテンツを開発するためのプラットフォーム「RAKUN(ラクーン)」を展開している。「RAKUN」では、プラットフォームを活用して開発されたコンテンツのアイテムなどに対し、独自のトークン「RAKU(ラク)」を付与することが可能である。

「RAKUN」を活用することで、様々な企業はゲームだけでなく、AR/VRを活用したバーチャルコンテンツや、スポーツ、コンサートといった、リアルでも展開可能なブロックチェーンコンテンツを開発することができる。

これにより、「RAKUN」上で様々なコンテンツが生まれ、「RAKUトークン」の流動化を生み出すことで、「RAKUN」上において様々なモノへの交換・取引を可能にしていく。そして「RAKUN」上にVRを活用した「経済圏」を創り出すことを目指している。

同社は、ブロックチェーン技術の浸透を図っていくため、「くりぷ豚」のアップデート及び、認知度向上を目指している。アップデートは、ゲームが新規ユーザーにも受け入れやすいUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)にしていくことで、離脱しにくい構造を構築していくことを目指している。

また様々な企業とパートナーシップを組みながら事業展開を行なっていくことで、「くりぷ豚」の認知向上や「RAKUN」を利用したプロダクト開発を進めると共に、「RAKUトークン」を暗号通貨取引所IEO(Initial exchange offering:暗号通貨取引所が当該取引所への上場前に、トークンを先行販売するサービス)させていくことにより、「RAKUトークン」の流動性の向上および「RAKUN」を利用プロダクトへのユーザーの拡大も目指している。

2008年ごろに誕生したブロックチェーン技術は世界中から「インターネットの次の画期的な技術」として注目を集めている。ブロックチェーン技術は、「記録の透明性」、「改ざんの困難性」「スマートコントラクト」といった特徴を持っていることから、「資産の安全な取引」を求める金融領域をはじめとして普及が進んでいる。

そのような次世代の情報管理の仕組みを持つブロックチェーン技術だが、ユースケースが海外中心であるなど、法律が国ごとに異なるため、他国のサービスが自国で利用できないなど、活用が未だ進んでいない。また、業界ごとの習慣に合わせた活用方法を見出すことも課題となっている。

しかしながら、今やインターネットが世界中で当たり前に活用されるように、ブロックチェーン技術も同様に、世界を変える可能性を秘めている。同社は、現在のブロックチェーン技術を取り巻く状況を、「イノベーションが起こる前の黎明期が故の現象」として捉えている。

その状況を打破するためには、ブロックチェーン技術にエンターテイメントを融合させ、より楽しいユーザー体験を提供するための社会実装が展開されていくと考え、ブロックチェーン技術をプラットフォームとして開放することで、様々な企業・産業を巻き込みながら、ユースケースを拡大させていくことを目指している。


ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」を手がける、グットラックスリー。ブロックチェーンの特徴を生かしたゲームへの活用で、従来の「遊び」に新しい経済活動という「経済的生命」を吹き込んでいった。そして、「RAKUN」や「RAKUトークン」を利用したブロックチェーンによるコンテンツ開発が進んでいけば、一段と向上したユーザー体験を提供することができ、ゲームやアプリだけでなく、様々な領域への発展を可能とするだろう。

グットラックスリーが掲げる、「ブロックチェーン技術にエンターテイメントを融合させたサービス展開の先にある、ユースケースの拡大」というビジョンはそう遠くないと感じる。今後の展開を期待させてくれる、グットラックスリーからは目が離せない。