ステーブルコインUSDT取引の半数以上が中国の暗号通貨取引所で行われている。調査会社Diarが6月3日に同社ホームページで公開した報告書で明らかになった。

報告書によると、2019年に中国では100億ドルを超えるUSDTに関わる取引が行われており、全体の62%を占めているという。
なお米国におけるUSDTとの取引高はわずか4億5千万ドルであり、全体の約2%に留まる。残りの約36%は、グローバルプラットフォームであるバイナンスビットフィネックスで行われたという結果だった。

注目すべきは、2017年には米国がUSDT取引の39%を占めていたのに対し、中国は12%を占めるに留まっていたということだ。
その後の米国での取引の大幅な減少は、業界の規制が厳しくなったことによるものだという。米国における規制当局による暗号通貨市場への監視は、多くの米国の暗号通貨プラットフォームでKYCが必要となるなど厳しさを増している。

報告書では、公開された取引量は実際の取引量と非常に近いだろうと結論付けている。送ったトークン量と受け取ったトークンの量が一致しており、数字は、いわゆる「クジラ」と呼ばれるような大きな資金を動かす存在による資金の引き出しではなく、実際の取引の動きを示しているという。

4月には、中国投資家がOTCプラットフォームで通常価格よりはるかに高い価格でステーブルコインUSDTを積極的に購入していると一部で報じられている。
また5月上旬には、USDTは全体流通量の74%しか法定通貨による裏付けがないことも明らかとなった。

USDTを巡る動向は今後もマーケットに大きな影響を及ぼす可能性があり、引き続き注目すべきだろう。

ソース: https://diar.co/volume-3-issue-17/