2019年7月1日、保険世界大手Aon plc(エーオン) は、貧困支援を行う国際協力団体であるOxfam(オックスファム)のスリランカ支部および分散型保険アプリケーション向けプロトコルを開発するEtherisc(イーサリスク)と共同で、初のブロックチェーンベースの小規模農家向け農業保険をローンチし、農家の登録を開始したと発表。

スリランカでは、過酷な天候により農作物が被害を受けるリスクのある小規模水田農家向けの小規模保険に、200人近くの農家が加入している。 

Oxfamスリランカのカントリーディレクター、ボジャン・コルンドジジャ氏によると、同団体は、気候に敏感な農業および農家コミュニティとの長年の関わり合いによる専門知識を提供しているという。

同氏は今回の取り組みの意義について次のように話した。

「農家がブロックチェーンプラットフォームにアクセスできるようにすることは、スリランカ経済の大部分に効果的でかつ手頃な価格のリスクヘッジメカニズムをもたらすための重要なマイルストーンだ。」

スリランカの農業は歴史的に、安価で信頼できる保険商品の欠如、農家存続のための保険金に対する理解の欠如、保険金の支払いについての理解の欠如など、農家の保険利用を妨げるいくつかの大きな障壁があったという。今回の新しい保険商品では、ブロックチェーン技術に基づき、保険金支払いが自動化されているため、こうした問題に直接対処することができるとしている。

保険の自動化により、農家は保険金申請書を提出したり、保険会社が請求調整者を現場に送ったりする必要がなく、農家による保険金請求プロセスを簡素化することができる。さらに、こうしたプロセスにより管理コストは削減され、農家が支払う保険料の圧縮に繋げられるという。

Aon plcのグローバルCBO(最高仲介責任者)であるヒューゴ・ウェグブラン氏は、今回の取り組みの可能性について次のように述べている。

「今回のOxfamやEtheriscとイニシアチブのような強力なコラボレーションを活かすことよって、世界中の人々、家族、中小企業に潜在的でポジティブな影響を広げることができる。私たちの事業の核心は、経済と人間の可能性を高めることだ。それこそがまさに私たちが今回取り組んでいることだ。」

EtheriscのCIO(最高包括責任者)ミシェル・ベレンデ氏は、取り組みをスリランカで行うことについてこう説明した。

「スリランカで農業従事者が全労働力の3分の1、経済の約20%を占めているが、関係者のほとんどが保険に加入していない。この背景によりスリランカを分散型、共同型、自動型保険の恩恵を受ける最適な候補とした。このアライアンスはまさに本当の共同事業であり、社会的利益のためのブロックチェーン導入事例だ。」

ソース: https://www.prnewswire.com/news-releases/aon-oxfam-and-etherisc-launch-first-blockchain-based-agricultural-insurance-policies-for-smallholder-farmers-in-sri-lanka-300878025.html