2019年7月3日、米下院民主党議員が連名で、Facebookに対し書簡で、フェイスブックの独自暗号通貨リブラ(Libra)」の開発を中止するように要請した。

今回の書簡には、マキシン・ウォーターズ(Maxine Waters)下院金融サービス委員会委員長の他、キャロライン・マロニー(Carolyn Maloney)資本市場委員会委員長、ウィリアム・クレイ(William Lacy Clay)地域社会の発展と保険委員会委員長、アル・グリーン(Al Green)監督及び調査委員会委員長などが署名した。

マキシン・ウォーターズ委員長は、フェイスブックにリブラ開発を中止するように要請したが、公開文書を通じて要求されたのは今回が初めてとなる。

公開書簡で、議員らはリブラに対して、スイスを本拠地とした米国の金融政策とドルに対抗する、全く新しい世界的な金融システムに使用することができるものとし、フェイスブックユーザー20億人だけでなく、投資家、消費者、そしてより広い世界経済にも深刻なプライバシー、取引、国家安全保障、金融政策の懸念を呼び起こす可能性があるとしている。

またフェイスブックはプロジェクトに関するホワイトペーパーを公開したが、リブラやカリブラの意図、役割、潜在的な使用、およびセキュリティに関する情報が不足しており、リブラ・アソシエーションには決済企業や小売、世界的なテクノロジー企業が名を連ねていることからリスクの規模も大きく、リブラ内部における規制も欠如していると指摘。

議員たちは、リブラのような製品やサービスが不適切な規制と、十分な監督なしで放置すると、米国と世界金融の安定を危険にさらす体系的なリスクをもたらす可能性があると懸念した。

過去の暗号通貨や取引所ウォレットなどのようにそれが持つ脆弱性を悪意を持つ者に利用される可能性と違法行為やマネーロンダリングのプラットフォームとなってしまう危険性を提起した。

直ちに実施計画を中止することが不可欠であり、中止した猶予期間中に公聴会を開催するなど、暗号通貨ベースのアクティビティに関するリスクや利点を調べ、立法上の解決策を模索することを提案した。

ソース:https://financialservices.house.gov/uploadedfiles/07.02.2019_-_fb_ltr.pdf